XP祭り2026 基調講演を聞いて思うこと
XP祭り2026にオンラインで参加させていただきました。
XP祭りに参加は初めてでしたが、どのセッションも面白く良い体験ができました。運営の皆様、登壇された方々、スポンサーの皆様、関わられた皆さんありがとうございました。
本当は各セッションで気になったポイントとか、今後活かすためのレポート的なものを書こうと思っていたのだけれど、角 征典さんの基調講演を聞いて「自分にとってのXPとは」を考えた。この時の考えを忘れないようにメモっておこうと思う。
資料:サンキュー、XP
XPとは何か
XPとは、あなたが自分の理想について考え、その理想にもとづいて行動するための方法だ
XPとは何かを考えたとき、きっとこの一文に要約されるのだろう。
XPの話になるとペアプログラミングとか、テスト駆動開発とか、様々な方法論が語られることが多い。
もちろんこれらの方法論は大切だし、多くの場合は採用して継続的に実施していくことでチームやプロジェクトが上手くいくことが多い。
しかし、本来は自分の理想が何かを定めて、その理想に向かうために何を行動するのかを考えることが本質であるのだと思う。
(よく言うことではあるが、プラクティスは手段であって目的ではないよねって話)
角さんの基調講演の中でもあったが、Kent Beckにとって、人間関係は複雑で非常に難しいものだった。
チームで働く人は皆わかると思うが、現実的な問題としてチームで働くと必ず人間関係の問題が付きまとう。さらに別のチームでうまく行ったやり方が上手くいかないことも多い。そういった問題に対しKent Beckは普遍的な原則としてXPを見出していったのだろう。
Kent Beckにとっての理想を追求する手段として見出されたものがXPの様々なプラクティスだったのだろう。
私にとってのXP
私が初めてXPに触れたのはプラクティスを真似るところからだった。
初めはテスト駆動開発をインターネット上の情報から知り、実践してみる。しかし、上手くいっているのかそうじゃないのか分からず、TDDの書籍を読み、同じことをやってみる。そういったことを繰り返していくうちにいつの間にか「エクストリームプログラミング」という書籍を取り、クリーンシリーズを読み、実践して自分なりの理解を深めていった。
Kent BeckあるいはMartin Fowler、Bobおじさん。彼らの考えていることを理解できていないところが多いだろうし、まだまだプラクティスも十分に身についているとは言い難いし、これらの背景にある目的・意図・価値観も理解できていないところがあろうだろうと思う。
志は低いかもしれないが、私はそれで良いと考えている。プラクティスを実践しながら自分たちの理想について考え、常に理想にもとづいて行動あるいは変容していく。そういった覚悟を持つことが出来るきっかけ、考えるための一つの軸足として使えればいいんじゃないかと思う。
もちろん、数年前、初めてTDDをやっていた自分を今思うと、足りないところが多くあったように思える。今でこそそれなりにやっているつもりだが、きっと数年後思い出すと至らないところがいくつも出てくるのだろうと思う。しかし、自分が変わると同時に理想も常に変わり続けるものなのだろうから、それでいいのではないかと思う。
「覚悟」とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだッ!
ー ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
Kent BeckはXPをいくら推進してもうまくいかない環境を砂漠という言葉で表現していた。しかし、私にとっての様々なプラクティスはこの荒野から進むべき道を切り開くための手段である。荒野の中でもプラクティスを指針に自分たちの理想を探し、一緒に働く仲間たちと変容していく。私にとってのXPはそう言うものであったと思う。
気がついたらなんだかポエミーな記事になってしまった。しかし、書き終わってみてたまにはこう言うのもいいな と感じている。数年後またこの記事を見返して自分がどう思うのか考えてみたい。